ジッツオの三脚に使用されている素材について
結論から言いますと、
GITZOがただいま製造している三脚はすべてカーボンです。
以前は、カーボンのほかに、
アルミニウム
バサルト
という3種類の素材を使ったカメラ三脚を製造していました。
写真は左から順に、カーボン、バサルト、アルミです。
【GITZO三脚に関しての豆知識】
カーボン三脚・・・型番の数字3桁目が「5」
バサルト三脚・・・型番の数字3桁目が「3」(例外あり)
アルミ三脚・・・型番の数字3桁目が「8」もしくは「9」
【バサルト】
そしてあまり耳にすることのない、バサルトという素材。
バサルトというのはバサルトロックと呼ばれる火山の玄武岩を原料として作られる素材です。
ちなみにこのバサルト三脚を世界に初めて生み出したメーカーがGITZOです。
(GITZOのバサルト三脚:GT0931、GT-921、G1197、GT3840C、GT3830、GT2840C、GT2830、GT2941LLVL、GT2942L、GT2942、GT2940C、GT2941L、GT2941、GT2932、GT2931、GT2932EX、GT2931EX、GT1840C、GT1830、GT1940C、GT1932、GT1931、GT0932)
【アルミニウム】
アルミニウム三脚は皆さんご存知のように、それなりに軽量・剛性があり、なによりも安価なのがメリットです。
ハスキー三脚、マンフロットのBefreeなどが代表的なアルミニウム三脚ですね。
(GITZOのアルミニウム三脚:GT4330LS、GT3330LS、G1505、G1504、G1500、G1410、GT3320BS、GT3340L、GT3330、GT2340L、GT2341L、GT2330EX、GT2330、GT2331)
【カーボン】
1994年に、ジッツオ(GITZO)は世界初のカーボン三脚「マウンテニア」を発売。
以来、他の三脚メーカーがそろって追随してカーボン三脚を導入しました。
しかしジッツオのカーボン三脚は常に一歩先を進み、さらに高い性能を実現する新しいカーボンチューブを開発すべく多額の投資を行ってきました。
冒頭で書いたように、
GITZOは今はカーボンのみです。
正確な理由はわかりませんが、
・カーボン素材が三脚素材として最適と判断した
・生産ラインをカーボンに絞ることで「選択と集中」を図った
というのが理由かもしれません。
そしてGITZOが製造していたカーボン三脚には下記の2種類ありましたが、
現在はCarbon eXactのみとなります。
・Carbon 6X
2005年より採用されていた極細(7μm)のカーボンファイバーをクロス状に6層に重ねたカーボンファイバの「Carbon 6X」チューブ。
・Carbon eXact
最新世代のジッツオ高性能カーボンチューブ。
チューブ径ごとにファイバー組成と脚径を最適化することで剛性を高めています。
細めのチューブには、HM(ハイモジュラス、高弾性)カーボンファイバーがチューブの剛性を高めています。
また、段と段の間の直径差をCarbon 6Xより小さくしたことで、特に細い段においては直径と強度を大きくすることができました。
【カーボンがアルミに勝る点】
・軽量で携帯性が高い
車での移動がメインでしたらアルミの重さは気にならないかもしれませんが、
歩く距離が長いほど、ちょっとした重さの違いが大きな苦痛になってきます。
・振動やブレが即時に収まる
アルミなどの金属製三脚は、カーボンと比較すると振動が収まりづらいです。
一方でカーボンは振動が即時に収まるため、より安心です。
・冬季でも冷たくならず操作がラク
冬に金属製の手すりに触りたくないように、金属製の三脚を素手で設置・操作するのは結構苦痛です。
一方、カーボンのサラサラ感が苦手な人もいます。私も苦手なほうなのですが、三脚に関してはあまり気になりません。
軽さや性能を考えるとやはりカーボン三脚が良いのですが、アルミと比べると値段も数倍します。
ただアルミ三脚を使っていても、そのうちカーボン三脚には行きつく方も多いので、
はじめからカーボン三脚にするというのも一つの手かと思います。
そしてカーボン三脚にするなら、やはりジッツオは一押しです。