ジッツオ(GITZO)| オールジッツオ公式ブログ

ジッツオ(GITZO)の三脚を専門に、有益な情報をお届けできるように頑張ります!

【ジッツオ(GITZO)の三脚について本気で語ってみた】

 

1.ジッツオ(GITZO)とは?

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プロが愛用する三脚といったらジッツオ、RSS、マンフロットなどいくつかありますが、その中でもジッツオは「三脚の王様」と言われている三脚ブランドメーカーです。
 
色んな三脚を使っていても、「最終的に行き着くのはやはりジッツオ」と言われるほどユーザーから深い信頼と評判を得ています。
 
 

2.ジッツオ(GITZO)の歴史

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1917年にフランスで設立されたメーカーです。
創業者はアルセーヌ・ジッツォーヴェンといい、メーカー名の「ジッツオ」は彼の名前からちなんで付けられました。
 
ジッツオはもともとはレリーズやシャッターなどのカメラのアクセサリーを製造して成功を収めていましたが、
1942年、第二次世界大戦の真っただ中で製造を中止せざる得なくなりました。
戦中は機関銃などの台座を製造していたといわれています。
 
しかし、ジッツォ―ヴェンはその後わずか2年で製造を復活させ、その後に新しい撮影機材の開発・製造を始めます。
それが「三脚」です。
 
そのようにして始まったジッツオは、カーボン三脚や180°回転式のトラベル三脚など、世界に先駆けて様々な製品をこの世に送り出しました。
 
他のブランドが追随・模倣しているのを見ると、先駆けて走るジッツオはやはりカッコいいですね。
 
1992年にVitecグループの傘下に入り、
今現在は生産拠点をイタリアに移して、製造しています。
 
 

3.ジッツオ(GITZO)の製品ラインナップ

【三脚のタイプ】

過去製造していた三脚も含めると大きく下記の6つに分けられ、
それぞれに特徴や機能の違いがあります。
 
・トラベラー(小型三脚)
・マウンテニア(中型三脚)
・システマティック(大型三脚)
・レベリング(水平出しに特化した三脚)*
エクスプローラ(自由度の高い三脚)*
・オーシャン(腐食に強い)*
 
*既に製造中止されているもの
 
それぞれ詳しく見ていきましょう~♪
 
<トラベラー三脚(Traveler)>

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トラベラー三脚は、世界初の180度脚折りたたみ機構を搭載し、雲台を脚の中に収めることができる非常にコンパクトな三脚です。
雲台の取り外しをすることなく収納できるので、セッティングもスピーディーに行えます。
非常に軽量性・収納性が高いため、旅行や歩きでの撮影が多い方など、必要な時にいつでも三脚を持ち歩いていたい方におすすめです。
ショートポールに付け替えることでグランドレベルでの撮影が可能。
開脚角度は2段階。
また消耗した石突の付け替えも可能です。
4種類のトラベラーがジッツオからでています。
 
[ジッツオトラベラー三脚型番]
・GT0545T
・GT1555T
・GT1545T
・GT2545T
 

 

<マウンテニア三脚(Mountaineer)>

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マウンテニア三脚は、軽量性と剛性のバランスに優れている三脚です。
グランドレベル機構を搭載しています。雲台取り付け台(アッパーディスク)を取り外すことなく、センターポールのみを簡単に取り外すことができます。これにより迅速なグランドレベル撮影のセッティングが可能です。
開脚角度は3段階。
様々な状況の撮影に対応する三脚として人気があります。
10種類のマウンテニアがジッツオからでています。
 
[ジッツオマウンテニア三脚型番]
・GT0532
・GT0542
・GT1532
・GT1542
・GT2532
・GT2542
・GT2543L
・GT3532
・GT3542
・GT3542L
 

 
<システマティック三脚(Systematic)>

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ステマティック三脚は、ジッツオの三脚の中で最も堅牢性・安定性の高い三脚です。
超望遠レンズや重たい機材を使用するフォトグラファーにおすすめです。
プロのすべての要求にしっかりと答えることのできる三脚とも言えます。
三脚上部のプレートを取り外し、センターポール(ギア付きまたはラピッド)、ハーフボールビデオアダプター、レベリングベースなどのシステマティックアクセサリーに付け替えることが可能です。
まさに自由自在な使い方ができる三脚です。
12種類のシステマティックがジッツオからでています。
 
[ジッツオシステマティック三脚型番]
・GT3533S
・GT3533LS
・GT3543LS
・GT3543XLS
・GT4553S
・GT4533LS
・GT4543LS
・GT5533S
・GT5533LS
・GT5543LS
・GT5543XLS
・GT5563GS 
 

 
 
<レベリング三脚(Leveling)>

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レベリング三脚は、デコボコで起伏の激しい地面でも迅速に水平出しの設置が可能です。
三脚本体部にボールが埋め込まれており、センターポールがこのボールを串刺しにしている構造になっています。
またボールが自由雲台のような役割をしており、最大15度まですべての方向に傾けることができます。
もちろん、エレベーターも独立して使用可能です。
 
Gロック、3段階の開脚角度調整機能、取り換え可能な石突、グランドレベル機構などが装備されており、実用性も高いです。
なお、グランドレベルでの撮影時、センターポールを外した状態でもレベリング機構は機能します。
 
 
エクスプローラー(Explorere)>

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エクスプローラー三脚は、今までにない視点からの撮影を探索する、万能な特殊用途向けの三脚です。
従来の三脚にない設計により、それぞれの脚は自由な開脚角度にセットでき、センターポールは自由に傾けたり回転させたりすることができます。
 
エクスプローラー三脚はジッツオのオフセンターボール雲台と組み合わせると、地面間近、逆さま、窮屈な場所での型破りな写真を求めるクリエイティブな写真家にとって理想の三脚。
アウトドアでのマクロ撮影や自然撮影、静物や建造物の撮影などの用途に最適です。
 
 
<オーシャン(Ocean)>

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オーシャン三脚は、削り出しのアルミニウムの本体部に特殊な表面加工を施し、高級感と高い防食性を実現させた三脚です。
脚部の素材はカーボンです。
また、水、泥、砂、埃の浸入を防ぐ特殊な脚ロック機構「オーシャンロック」を採用しています。
 
オーシャン三脚には、
・オーシャンシステマティック三脚
・オーシャントラベラー三脚
の2種があります。
 
既に製造中止されていますが、
これは現行のジッツオ三脚も非常に防食性やロック機構の防塵性が高いので、製品を差別化する意味がなくなったからでしょう。
 
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さらに、上記の三脚は、用途に合わせて
・チューブの太さ(脚径)
・段数
・長さ
を選ぶことができます
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【型(シリーズ)】

1段目のチューブの太さ(脚径)によって0~5型に分かれています。
 
0型(21.7mm)軽量性・携帯性を最優先したいフォトグラファーにおすすめ。

1型(25.3mm)移動の多いフォトグラファーに最適。135mm(最大200mm)までのレンズを装着した一眼レフカメラとの使用を推奨。

2型(29.0mm)剛性と軽量性のバランスに優れている。200mm/F2.8(最大300mm)までのレンズを装着した一眼レフカメラとの使用を推奨。

3型(32.9mm)中判カメラや300mm/F2.8までの大口径レンズを装着した一眼レフカメラなど、重たいプロ機材との使用に最適。

4型(37.0mm)太い脚径による剛性に優れている。また本体部が5型に比べて小さいため、収納や運搬がしやすい。

5型(41.0mm)40kgまでのカメラ 機材を支え、ジッツオの中で最も堅牢。
 
 

【段数】

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同タイプかつ同じ型(シリーズ)の三脚でも段数が違うものがあります。
例えば、GT2532「GT2542」
同じマウンテニアの同じ2型ですが、
GT2532は脚3段
GT2542は脚4段
です。
 
どんな違いが出てくるんでしょうか?
段数が多い方が
・折りたたんだ長さ(縮長)が短くコンパクト
・しかし、脚の伸縮&ロック動作が多くなるためセッティングにやや時間がかかる
といったところでしょうか。
 
あと挙げるとすれば、これは少し特殊な撮影方法になりますが、
脚を調整してレベリングする際の事です。
この場合、カメラのファインダーを覗きながらレベリングするので、一段目(一番太い脚)のロックが手元に近い方が操作しやすいです。
ちなみに、脚の段数が多い方が一段目のチューブが短くなるため、ロックが手元に近くなりレベリング操作しやすいです。
 
 
 

【三脚の高さ】

三脚の高さについてですが、
タイプとシリーズ(型)によっては、標準の長さのほかに、
・ロング(L)
・エキストラロング(XL)
ジャイアント(GT)
といった特別バージョンがあります。
 
だいたいの目安ですが、
ロング(L)はセンターポールを下げた状態で高さが約150cmになるように設計されています。
これはちょうどアイレベル(平均的な目の高さ)をカバーする高さです。
一方、エキストラロング(XL)ジャイアント(GT)は、身長よりも高い撮影を可能にします。
人ごみや障害物を超えて撮影する場合や、上から俯瞰するような写真を撮影する際に実用的です。
 
これらの特別バージョンの符号、(L)(XL)(GT)は製品コードの末尾につけられています。
 
アイレベルについてもっと詳しく知りたい方はこちらをどうぞ!
↓ ↓ ↓

 

 

【素材】

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ジッツオ(GITZO)から出ている三脚に使われる素材には主に3種類あります。
・カーボン三脚
・バサルト三脚
・アルミ三脚
 
ちなみに現在はカーボン三脚のみ製造しています。
 
素材について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ!
↓ ↓ ↓

 

 

【世代】

ジッツオ(GITZO)は数年おきに改良製品のアップデートを行っています。
三脚業界を牽引するジッツオが、どのような製品改良を行ってきたかの一部を見てきましょう~。
 
<脚の素材の改良>

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1994年に、ジッツオ(GITZO)は世界初のカーボン三脚「マウンテニア」を発売。
以来、他の三脚メーカーがそろって追随してカーボン三脚を導入しました。
しかしジッツオのカーボン三脚は常に一歩先を進み、さらに高い性能を実現する新しいカーボンチューブを開発すべく多額の投資を行ってきました。
 
写真は左から、
「初代カーボンチューブ」
↓ ↓ ↓
「Carbon 6Xチューブ」
2005年より採用されていた極細(7μm)のカーボンファイバーをクロス状に6層に重ね、より強度を増しました。
↓ ↓ ↓
「Carbon eXactチューブ」
チューブ径ごとにファイバー組成と脚径を最適化することで剛性を高めています。
細めのチューブには、HM(ハイモジュラス、高弾性)カーボンファイバーを使用し、その剛性をより強いものとしています。
また、段と段の間の直径差をCarbon 6Xより小さくしたことで、特に細い段においては直径と強度を大きくすることができました。
 
 
<脚ロックシステムの改良>

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「初代ロック」
↓ ↓ ↓
「Gロック」
 上方からの負荷が大きくなるほどロック強度が高まる「重力ロック」効果により、初期のものと比べ20%の剛性向上、よりすばやい操作、より強固かつ安全なロックを実現。
↓ ↓ ↓
「Gロックウルトラ」
 Gロックより快適な操作性を実現し、内部のOリングによってチューブやロック機構への砂や埃の侵入を低減。
Carbon eXactチューブの寸法に合わせて設計されており、段と段の間の隙間を減らすことにより脚の剛性が向上しました。
 
 
<機能の改良>
 機能もところどころ刷新されて続けています。
その一部を見ていきましょう~。
 
(例1)マウンテニアのグランドレベル機構の刷新

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(参照:GITZOより
センターポールの下部を分離するだけですぐにグランドレベル撮影へ移行可能なので、非常にらくちんです(特許申請中)。

 

(例2)システマティック三脚のイージーコネクター追加

 

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イージーコネクター(3/8”ネジ穴)が追加され、ライティングアクセサリーなどアクセサリーを用いて様々な撮影ができるようになりました。
 
(例3)石突の交換

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 すべての三脚で石突の交換が可能に。そして2型以上の三脚はすべて大型石突(オプション石突)の取り付けが可能になりました。
 
 

4.商品比較表

 
 
 

5.ジッツオ(GITZO)の型番の見方

 ジッツオ(GITZO)の製品コードシステムはこのように表にしてみるととても分かりやすいです。
一度意味を覚えてしまえば、製品コード(型番)を見ただけで「☆世代目のトラベラー三脚、〇型△段̻で素材は・・・を使っている」というのがわかってしまいます。
 
それでは早速これが何を意味するのか一緒に見ていきましょう!
「GT2543L」
 ↓ ↓ ↓
 
G・・・ジッツオ
T・・・三脚
2・・・2型
5・・・カーボン
4・・・4段
3・・・4世代
L・・・ロング
 
という感じでみていきます。
覚えるのが大変かもしれませんが、理屈はとても分かりやすいですね♪
 
 

6.ジッツオ(GITZO)の評判

ジッツオ(GITZO)を愛用するプロフォトグラファーたち

 ジッツオを愛用するプロの写真家たちを何人かご紹介します!
【ジョー・マクナリ―】
@joemcnallyphoto
 
ナショナルジオグラフィック誌に25年にわたって写真を提供し続けており、通称「光の魔術師」と言われている写真家。
 
「すべてのフォトグラファーにとって、「見る眼の良さ」以外で最も重要な資質は、一貫性と耐久性だと思います。
私が選ぶ機材に求める資質も同じです。だから、ジッツオ三脚は30年以上にわたって私と現場を共にしているのです。」
(ジョー・マクナリ―)
 
【ダニー・グリーン】
@danny_green_photography
 
野生動物の写真家として数々の受賞歴を持つイギリスのフォトグラファー。
 
「私は過去25年間にわたってジッツオ三脚を使用してきましたが、ジッツオ三脚は本格的な野生動物写真家のために設計されています。
私は極度な自然環境での仕事があり、機材には過酷な条件でも機能し耐えてもらう必要があります。
ジッツオなら確実にこなしてくれます。」
(ダニー・グリーン)
 
【ダニエル・コルダン】
@danielkordan
 
モスクワの湖水地域で育ったダニエルは、幼い頃に写真の魅力にはまり、大自然の探索に多くの時間を費やす。
星空の撮影のマスターとしてその名を知られている。
 
「ジッツオは私の風景写真にとって盤石な道具です。信頼性と堅牢性に優れたジッツオ三脚を、世界中の過酷な条件のもとで年間12 カ月使っています。」
(ダニエル・コルダン)
 
【ロイ・ガリッツ】
@roiegalitz
 
秘境を旅する動物写真家として知られており、BBCナショナルジオグラフィックといったメディア掲載も少なくない。
 
「現場では、最も極端な状況でも最良の撮影ができるよう優れたプロ機材を身につけることが非常に重要です。
±40℃の範囲で、そして豪雪地帯や水の中でも問題なく動作する三脚を必要としていました。
厳しい環境で、安全に8Kgの高価なカメラを保持し、超微細なビデオ撮影においても安定を保つことができる三脚。
その理由で、信頼できるGitzoの三脚を選びました。丈夫で長持ちし、北極から南極まで一緒に過ごした期間、期待を裏切ることはありませんでした。」
(ロイ・ガリッツ)
 
 

7.ジッツオ(GITZO)の思い&ビジョン

 

【ターゲットユーザー】

ジッツオはこんな人たちに向けて製品を作っています。
・熟練のプロフォトグラファー
・前途有望なアマチュア
 
ジッツオが信じていること、それは、
すべてのジッツオユーザーは
・才能がある
・クリエイティブである
・大志を抱いている
 

【ビジョン】

「奇跡的な瞬間を完璧に捉えるのは、
誰も気づかないようなディテールに目を付けるフォトグラファーです。
それが、最高の信頼性を誇る三脚や写真用品を作り上げるために
ディテールにこだわるジッツオの原動力です。
ジッツオ製品は、向上心あふれるフォトグラファーの
生涯のパートナーとして尽くします。
私たちのビジョンは、クリエイティブなマインドを持った人を刺激し
スキルアップを可能にすることです。」
 
 

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